貴様!何様?会長様!?
それから克也が俺のところへ来たのは、しばらくたってからのこと。
「なー零、お前また華奈ちゃんになんかした?」
寝ている俺に、克也は尋ねる。
「…何も」
「あの後生徒会室に来たんだけどさ、なーんか元気ないんだよな」
なんでその原因が俺になるんだよ。
「沢口だろ」
俺の言葉が以外だったのか、克也は俺の顔を見る。
「へーぇ。零、ヤキモチ?」
「は…?」
ヤキモチ?
ヤキモチって、どんなのだよ。
「俺は零とお似合いだと思う。零をここまでさせた、華奈ちゃんにはさ」
いまいち克也の言ってる事は分からない。
吉野が俺をどうさせたって言うんだよ。
自分じゃ全く分からない事も、俺を側で見ているヤツらには分かるんだろうか。