貴様!何様?会長様!?
「…でさ、零」
話を切り替えるように、克也が立ち上がる。
まぁ、そんな時は嫌な予感しかしない。
「たまってる書類の…」
「零っ!!仕事たまってんのよっ!!」
克也の言葉を遮って、ナギが現れる。
多分今まで呼びに来なかったのも、気を遣ってたんだろう。
克也も、ナギも。
そういうヤツらだって事は、長年側にいる俺がよく知ってる。
「お前っ、なんで毎回毎回人の言葉遮りやがんだよ!!」
「はぁ?!知らないわよそんなの!!」
言い合いを始める2人をほって、俺は先に歩き出す。
「お前は俺の邪魔すんのが、そんなに楽しいか!!」
「何それ?!被害妄想もはなはだしいのよ!!」