貴様!何様?会長様!?
(( 華奈*side ))
「んじゃこれ、よろしくね」
「…はい」
私、ただ今沢口先生の使いっぱしり中。
“俺には逆らわない方が、いいんじゃないかな”
あの日以来私は、沢口先生の雑用係をやらされている。
なにかあるたびに、
「華奈ちゃん、ちょっと」
「華奈ちゃん、休み時間来てくれる?」
「華奈ちゃん、お願いね」
といった具合に呼び出される。
仕事は、私にも出来るくらいのことばかりだからいいけど。
沢口先生が何を考えてるのか、全く分からない。
でも少しでも断ろうとすれば、
「あれ、いいのかなぁ。零が不信任になっても」
なんて言ってくるもんだから、何も言えなくなってしまう。