貴様!何様?会長様!?
私の言葉が意外すぎたのか、沢口先生は「え?」と何度も聞き返す。
「だから…今日送ってもらえませんか」
「それ…取り消すとかなしね?」
沢口先生はクスリと笑って、私の頭に手を置いた。
――――……
「……はぁ」
“―――カチンッ”
さっきからため息が止まらない。
私は生徒会室の隅っこで、ホッチキス作業中。
零会長はと言うと、たまった書類に目を通しているみたいだ。
なんだか忙しそうで、私の存在なんて無いに等しい。
「……ふぅ」
やっと半分終了。
この作業にも、だいぶ慣れたものだ。
「…大丈夫か」
不意に囁くような声で話し掛けられ、私は顔を上げる。