貴様!何様?会長様!?
そのうち克也が呼びにくるだろう。
そう思い、俺は再びまぶたを閉じた。
そしてその時は、意外にも早くやってきた。
「おい零!」
………。
「起きろよ、零!」
…うるさい。
「…なに」
「お前いつまでサボる気だよ?」
いつまでって、まだ午前中だろ。
3時間目くらいからは出るつもりだった。
「もう昼休みだぞ」
その計画も、克也の一言で虚しく崩れ去った。
「そんなに寝た覚えはない」
「なくても寝てたんだよ!ったく仮にも生徒会長が」
ブツブツ呆れた声を出す克也を、俺はジロリと1度見つめた。
そして立ち上がり、校舎の方へ歩き出す。
後を追うようにして克也がついて来る。
「あとさ、零」
俺の視線なんて全く気にしていない様子で、克也は話しを続ける。