貴様!何様?会長様!?
「…言いたいことは、それだけですか」
先輩たちの顔から、笑顔が消えた。
「…は?」
鋭い目つきで私を睨む。
「私のことならまだしも、沢口先生や零会長を悪く言うのは違うんじゃないですか」
先輩の睨みに耐えながら、思ったままを口に出した。
「だから、そーいうのがムカつくんだよ!」
「八方美人もいいとこだっつーの!」
私に1番近かった先輩が、私の肩をドンッと押した。
………。
「な、なによ?!」
黙り込んだ私の様子を伺う先輩たち。
「…陰険なことばっかやってないで、最初からそうやって勝負挑んでくればいいじゃないですか」
私の言葉に、目を見開き驚いている。