貴様!何様?会長様!?
「…今まで俺が、上で用意していた言葉を喋ったことがあったか?」
俺はいつも、思ったまましか口にしない。
「え…じゃあ、さっきのも?」
………。
「当たり前だろ。なんだよ今更」
「…お前、それは才能だな」
「後は結果を待つだけね」
この結果は、明日校内掲示板に張り出される。
まぁ、もう終わったことだ。
明日がくるのを、後はひたすら待つしかない。
「会長、見事でした」
「零くんて、ステージ立っても全然上がんないよねー」
「あとは、生徒次第だな」
小橋と咲と斎藤も、俺達に近寄ってきた。
「お前ら後頼む。疲れた。眠い。俺は帰る」
「言うと思ったよ」
「仕方ないなー」
なんだかんだ言ってるメンバーに背を向けて、俺はその場を後にした。