貴様!何様?会長様!?
「捕まえた。お前、猫の手でも借りたいって言ってたから」
「いや…確かに言ったけど」
そこまで言ってナギは、猫の顔を覗き込む。
同じ女子なのに、身長差が10cm以上ある。
勿論ナギの方がデカイ。
「あなたはいいの?」
「…えっと…」
ナギの迫力にビビっているのか、それともただ単に何て答えればいいのか分からないのか。
吉野は戸惑いながら、目を泳がす。
「あ、分かった。この子が吉野華奈ちゃんだ?」
克也が腕を組み、柱にもたれ掛かりながら言った。
吉野は、なぜ生徒会が自分の名前を知っているのかと、怯えたように体をびくつかせる。