貴様!何様?会長様!?
そして冷血なのも確かだと思う。
新人役員が、次々に学校を辞めて行くらしい。
桜華で生徒会を辞めるということは、学校をも辞めなければいけないと言うことなのだ。
だから生徒会は、年中人手不足らしいのだ。
今いるメンバーは全員2年生で、1年生の時から役員をしているらしい。
「華奈ちゃん、大丈夫か?」
不意にかけられた優しい声に、私はハッと顔を上げる。
そうだ。
零会長が出ていった生徒会室で、私は1人突っ立っていた。
私が相当不安そうな顔をしていたのか、その人は眉を下げて微笑んだ。
「裏庭を知っちゃったんなら、仕方ない事なんだ。あそこは、生徒会極秘の庭だから。ごめんな?」
まさか謝られるとは思っていなくて、
「あ、いえ、大丈夫です!」
必死に首を振る。
「零にいじめられたら、いつでも言いな。叱っといてあげるから」