貴様!何様?会長様!?
背がスラリと高くてカッコイイ女の先輩が、近寄って来てくれた。
「あ…ありがとう、ございます」
「零はあんなんだけど、悪気はないから。ああいう人種なのよ」
そう言って先輩は、少し困ったように笑った。
その笑顔に、私の肩の力も少し抜けた気がした。
「あ、私は渚って言うの。コイツは克也ね」
「華奈ちゃん、よろしくな」
「よ、よろしくお願いしますっ」
渚先輩に、克也先輩。
この人達は、いい人達そうだ。
「吉野さん、分からない事があれば出来る限りでカバーしますから」
「あ…えと…」
確か、小橋先輩だ。
「ありがとうございます…!」