貴様!何様?会長様!?



悲鳴にも近い咲先輩の声が室内に響いた後、



――――“バチンっ”



――――“バチンっ”



高い音が、2回響いた。



思わず固く閉じた目を開くと、満足そうに腕を組む渚先輩。



…と、真っ赤になった頬っぺたを抑える、克也先輩と咲先輩。



あはは…痛そう、かも。



「…ナギは怒らせない方がいいだろう」



斎藤先輩が、そっと私に耳打ちした。



な、なるほど…。



「皆、会長が戻って来る前に、仕事を再開しとかないと、また怒られますよ?」



小橋先輩の言葉で、皆がそれぞれの仕事に戻りだした。



よっぽど零会長に怒られたくないのかな(汗)?



私も、



「お先に、失礼しますっ」



とだけ言って、生徒会室を出た。




< 30 / 223 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop