貴様!何様?会長様!?
悲鳴にも近い咲先輩の声が室内に響いた後、
――――“バチンっ”
――――“バチンっ”
高い音が、2回響いた。
思わず固く閉じた目を開くと、満足そうに腕を組む渚先輩。
…と、真っ赤になった頬っぺたを抑える、克也先輩と咲先輩。
あはは…痛そう、かも。
「…ナギは怒らせない方がいいだろう」
斎藤先輩が、そっと私に耳打ちした。
な、なるほど…。
「皆、会長が戻って来る前に、仕事を再開しとかないと、また怒られますよ?」
小橋先輩の言葉で、皆がそれぞれの仕事に戻りだした。
よっぽど零会長に怒られたくないのかな(汗)?
私も、
「お先に、失礼しますっ」
とだけ言って、生徒会室を出た。