貴様!何様?会長様!?
私の高校生活は、生徒会で埋め尽くされてしまうのだろうか。
したかった事、ちっぽけな夢は呆気なく崩れ去るのだろうか。
そう思うと、やっぱり心は晴れない。
2度目のため息をつこうとした、その瞬間、
「…邪魔だ」
――――“ドキーッ”
「れ、零会長…!」
「帰んなら早く帰れよ」
「あ…はい」
零会長は、悪くない。
強引ではあったけど、仕方なくやってたのだから。
「あ、あの…部活って…」
「入ってもいいよ」
「へ…!?」
予想外の答えに、つい大きな声が出てしまった。
部活、してもいいの?!
「幽霊部員として、なら」
……え?
ゆ、幽霊部員?!