貴様!何様?会長様!?
これ以上口を開く事を許されない、鋭い瞳に睨まれる。
「…よく喋る口だ。塞がないと黙れねぇのか」
―――“ゾクッ”
背筋が凍り付いた。
「っ」
だけど、こんなことで負けているようじゃ、この先私はこの会長とやっていけないだろう。
退学になんて、なってたまるか!
生徒会だろうが、鬼会長だろうが、三大冷だろうが、かかってこいってんのよ!
「…会長、こんなとこで油売ってていいんですか?お忙しいんじゃないんですか?」
私が落ち着いた声でそう言うと、零会長は目を見開いた。
「私、絶対に退学(まけ)ませんから!鬼だかなんだかしりませんけど、私は逃げません!」
ペこりと頭を下げて、零会長に背を向けて歩き出す。