貴様!何様?会長様!?
生徒会に入って3日足らずの私にでも、分かることだった。
「私なんて、会長にこき使われてるし」
「でもでも!顔はカッコイイじゃん」
ナミちゃんが興奮気味に言う。
会長が女の子から人気なのは、私も知っている。
だけどあんな態度のせいか、何人も泣かしているらしい。
それでも好きって言う熱狂的なファンも、かなりいるみたいだけど。
「…顔は整ってるよね」
怖いくらい、美しく。
「あっ!私、遅刻したら草取りなんだ!!」
時計を見て、慌てて鞄を持つ。
「ナミちゃんごめん!私行くねっ!!」
「はーい、頑張りなよ~」
笑顔で手を振ってくれるナミちゃんを背に、私は全力疾走。
……と、行きたかったんだけど。