貴様!何様?会長様!?
あの…私、ウケを狙ったつもりは無いんですが。
他のみんなも、表情を緩めたり、呆れていたり。
最初きたときの、あの張り詰めた空気は無くなっていた。
「零はほんと、見る目あるよ」
………?
急に零会長の話し?
「私もそれ、同感」
渚先輩まで、小さく手を挙げて言う。
斎藤先輩と小橋先輩は何も言わなかったが、話しが分かっているみたいだった。
「何?急に何の話しだよ?」
一人、私と同じようにあたふたしてる人もいたけど。
そんな咲先輩を見て、私だけじゃないと少し安心する。
「んじゃ、ちゃちゃっと終わらせますか」
克也先輩の一言で、みんな各自の仕事を再開する。
こういうところは、みんな団結していてスゴいなって思う。