貴様!何様?会長様!?
「華奈ちゃんのおかげでみんな必死になった訳だし、ここは零の言葉に甘えていいんだぜ?」
克也先輩が、私の頭にポンッと手を置いて優しく微笑んだ。
零会長が、甘えさせてくれているのか、追い払いたいのか、本心は分からないけど。
私は先輩方に、甘えることにした。
「じゃ…お先に失礼しますね」
「気をつけてな」
「変な人についてっちゃ駄目よ~」
ペコリと頭を下げて、私は生徒会室を出た。
本当に、よかったのかな。
そう思うけど、邪魔だと言われるのが1番辛い。
…仕方ない、か。
私は人気のない廊下を歩き出す。
下駄箱を出たところで、桜の木が見えた。