貴様!何様?会長様!?
(( 零*side ))
「これでなんとか大丈夫だな」
克也が息を吐きながら言った。
「オレもう、文字見たくねーよ」
「私も、手が痙攣するかと思った~」
愚痴をこぼすその顔は、どこか清々しい。
「じゃ、帰りますか?」
そう言いながら立ち上がった小橋に続いて、それぞれ鞄を持ち始める。
「オレ思ったんだけどさ。この学園って、何でもかんでも生徒会に任せすぎなをんじゃん?」
「そんなの分かってたことだろ」
「教師の奴らが、勝手に零に怯えてるだけよ」
3人の会話も、得に気にすることなく俺は生徒会室を出る。
「おい零、どこ行くんだよ?」
無言でみんなと別の方向へ向かおうとする俺を、克也が呼び止めた。