貴様!何様?会長様!?
吉野だ。
「あ、えと…草取りを…」
モジモジと俯きながらそう言った。
顔も手も足も泥だらけ。
いつからやってたんだよ。
「帰れって言っただろ」
ため息混じりの俺の言葉に、余計に眉を下げる吉野。
本当に、叱られてる猫みたいだ。
「わ、私だけ帰るなんて、やっぱり出来なくて…。何か少しでも、役に立ちたかったんです…」
別に俺は、怒ってるんじゃない。
草取りをやったなら、それでいい。
ただ、分からない。
「お前、無理やり生徒会に入れられたんだぞ」
「え?」
俺の言葉に、ポカンとした顔を上げる吉野。