貴様!何様?会長様!?
ジュースはポロポロと売れるだけだった。
私の売り方に問題があるのかな~…。
「なに暗い顔してんだよっ」
肩をポンッと叩かれ、咲先輩が笑ってくれた。
「わ、私、頑張ります!」
と、気合いを入れ直したのに、咲先輩は予想外の言葉を返す。
「あーでも、あんまり頑張らなくてもいいよ」
「え…?」
頑張らなくていい…?
どういう意味だろう。
首を傾げる私に、咲先輩は頭をかきながら言いにくそうに口を開く。
「お前を頑張らせるとさ、零くんが怒るんだよ」
……えぇっ?!
れ、れれ、零会長がっ?!
わ、私がミスばっかして、みんなの足を引っ張るから?!
役に立ってないのに、うろちょろされたら目障りとか?!