貴様!何様?会長様!?



でも、確かに事実だ。



ジュースだって、咲先輩に比べたら全然売れてないし。



私は動かない方がいいのかな?



「零くんがなに思ってんのか知らないけどさ、少なくとも俺は、お前がいてくれた方が助かるよ」



咲先輩は、本当に太陽みたいに笑いかけてくれるから、眩しくって嬉しくて。



なんだか心が温かくなる。



「華奈は頑張ってるじゃん!」

「咲先輩…ありがとうございますっ」



咲先輩には敵わないけれど、私も精一杯の笑顔で返した。



「零会長が怒っても、私はめげずにジュースを売ります!」

「ははっ、最悪オレが買ってやるからさ!」

「咲ー!こっち団子!」




咲先輩の後ろの方から、声が聞こえた。



< 64 / 223 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop