貴様!何様?会長様!?



“―――ポンッ”



!?!?



私の頭の上に、ゆっくりと乗せられた手。



「れ、零会長っ?!」

「お前が言いたいことが、わからない訳じゃねぇよ」



………え。



零会長?



「お前は、真っ直ぐすぎんだよ」



零会長は少し困った顔だけど、なんだか優しい目でそう言う。



こんな顔も、するんだ。



って、私の胸はトクンと鳴る。



「だからお前は、俺のモノだ」



………。



………はい?



オレノモノダ?



「はっ?!」



零会長の顔を見るかぎり、聞き違いではなさそうだ。



「れ、零会長!私は、あなたのモノにはなりませんっ」



右足を一歩前に出し、そう言い切った。



だけど零会長は、微動だとせず。



「なりませんじゃなくて、もうなってんだよ」



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