貴様!何様?会長様!?
「みんな揃ったんだからちょうどいいじゃない」
渚先輩が嬉しそうにみんなを見た。
「みんな、片付け開始よ!すぐに呼びかけて!」
零会長ではなく、渚先輩の指示でそれぞれが動き出した。
零会長はただみんなの動きを眺めているだけだ。
「な、渚先輩!私は…?」
私も片付けは参加しろって言われてるし、そう思って渚先輩に声をかけた。
「華奈ちゃんは、とりあえず桜並木付近のゴミを拾って!多分すごいから」
「はい!」
指示を受けて、私も急いで生徒会室を出た。
窓から見える桜はやっぱり綺麗で。
こんなに綺麗なのに、明日には雨で散っちゃうんだ。
少し残念な気持ちを胸に、私は桜から足元へ目を移した。