貴様!何様?会長様!?
面倒を起こさずにはいられないのか。
「先輩、これは俺の猫なんですよ」
落ち着いた声でそう言いながら、さりげなく吉野と3年男子の間に入る。
「会長、俺達はこの子に用があるんだよ」
「そこどいてくれねぇかな?」
男達は、こちらに敵意を向ける。
よっぽど俺が気にくわないのか。
吉野が気に入ったのか。
多分前者だろうが。
「俺への当てつけなら、直接俺にすればいい」
相手をするほど、俺も暇じゃないが。
わざわざ吉野に絡むのは、面倒が増えるだけだ。
「おいおい、会長さんよ。それは言い掛かりだな」
この状況の、何が、どういうふうに、どう楽しいのか。(←冷めてる)
不適な笑みを口元に浮かべる男A。