貴様!何様?会長様!?
いつにも増して騒がしい先輩方。
綺麗な桜の下で、みんなお酒が入り大暴れと言ってもいいほどだ。
「銀司、それじゃ全然ヌルいのよ!私がやってあげるから!」
「えぇ?!ちょ、無理無理!次、克っちゃんでしょ!ナギにやられたら、俺死んじゃうって!」
「やだよ!俺だって死ぬわ!」
楽しそう…(笑)
本当に仲がいいんだよね。
「…どこまでも騒がしい人達ですね」
私の隣にいた小橋先輩がポツリと呟いた。
「楽しい人達です」
私は、騒いでる人達の方を見つめながら答えた。
小橋先輩は、私と同じ方へ視線を向ける。
「…そういえば、零会長は?」
気が付けば姿が見当たらない。
“目を離すとすぐどこかに消える”という、克也先輩の言葉通りだ。