*♥先生の彼女♥*【完】
『嫌、別れたくない』
あたしはとっさにそう言う。
「あ゛?別れるとか考えてないから」
先生はそれだけ言う。
『じゃー・・・何で?』
「俺の鍵、曲がっちゃったから新しいの作りに行くまで貸しといて」
先生は、自分の曲がった鍵を見せてベーって舌を出した。
『あっ、そう言う事…うん』
あたしは先生の家の鍵をあたしのお気に入りのクマのキーホルダーの付いたまま先生に渡す。
「わりぃな、すぐ作りに行くから」
『うん、いいよ!!』
あたしは、笑ってみせたけど、本当は不安だった。
あの鍵を渡したら…なんだか先生が遠くなってしまうように思えた。
「さんきゅー」
先生はニカっと笑う。