*♥先生の彼女♥*【完】
『わ、別れたい…あ…あた…しと…わか…れ…て…グスン』
あたしは泣きながら澤本先生にそう言った。
すると、抱きしめてくれていた先生の腕がスルッと抜けた。
「は?どーゆー事?つーか、それ本気じゃねぇだろ?」
先生は明らかに怒っている。
それは、下を向いているあたしにも解った。
『これ…返します』
あたしは精一杯の言葉を出し先生の家の合鍵を返した。
もう一度あたしの元に帰ってくるように、あたしのクマのキーホルダーをつけたまま。