*♥先生の彼女♥*【完】
先生は鍵を受け取るとあたしのクマのキーホルダーを取り外した。
キャリンッ
クマのキーホルダーが外された音に、先生の家の合鍵は
もうあたしの元には返って来ないんだと思った。
先生は、鍵だけをポケットにいれた。
そしてクマのキーホルダーはあたしに返却された。
「そっか、解った。俺に付き合わせて悪かったな」
先生は優しく冷めた声でそう言った。
そして理科室から
ガタン────っっ
と言うものすごい音を立てて
ドアを閉めて先生は出て行った。
本当はこんな結末を望んでいたんじゃないの。
“何で別れたいの?”
って言って欲しかった。
“別れたくない”
って言って欲しかった。
何でかなー
何でこうなっちゃうんだろう
あたしが悪いんだけどさぁ────
こんなのあんまりだよ…