*♥先生の彼女♥*【完】
「顔を上げなさい」
お母さんの優しい声が聞こえた。
あたしはその声に少しずつ顔を上げる。
「優姫、これからどうするの?」
お母さんの真剣な眼差し。
『まだ・・・分から・・・ない』
あたしは震えるその声で答える。
「優姫はまだ高校生なのよ?お母さんの言っている意味が分かる?」
コクっと1回だけ首を縦に振る。
「相手は同じ高校生なんでしょう?」
『・・・ちっ違う』
「いくつの人なの?」
『・・・23』
あたしは今にも消えそうなか弱い声でそう言った。