*♥先生の彼女♥*【完】
『菜々、菜々はこの高校卒業してね?』
あたしは、高校を中退する。
叶えられなかった夢でもある。
でも、この学校で良かった。
このクラスの生徒で良かった。
入学したての頃はまさか自分が心から愛せる人に出会って、
恋をして、愛し合って、子ども作るなんて思っていなかった。
だから今、すごく不思議な気分。
なんて言うか…
とても不思議。
人生っていつどうなるか分からないもの。
だからこそ
あたしの人生はこれであっていたのだろうか?
まだ少し消えない不安だけど、
あたしは、これが自分の人生なんだって
いつか胸を張っていえる大人になっていたらいいな。
「もちろん!優姫の分までがんばるかんね~」
菜々はVサインをしてにこにこ笑う。