*♥先生の彼女♥*【完】


うるさい教室が一瞬にして、静まり返る。


席を立っていた生徒は自分の席に着く。


俺は、教室の中に入り教卓の前に立つ。


『はい、授業始めます・・・』



何事もなかったかのように静かに言う。



俺は、優姫の席を見る。


今日はそこに優姫が座っている。


顔をリンゴのように赤くし、潤んだ優しい瞳は間違いなく俺を見ている。


一瞬俺は優姫と目が合うが、優姫はすぐに下を向いてしまった。



「澤モン??どしたの?ぼーっとして!」


お決まりに上田が俺に絡む。







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