*♥先生の彼女♥*【完】
「・・・んでだよ・・・」
静かに響く舞飛の声。
優しいのにどこか切なく悲しい・・・そんな舞飛の声。
あたしはギュっと瞑った目を徐々に開く。
そこには今にも泣き出しそうな舞飛の顔があった。
「何でだよ・・・」
悲しい舞飛の声があたしの耳の鼓膜を伝い心まで響く。
「俺の事・・・怖い?」
あたしは、ブンブンと首を左右に振る。
「俺、優姫が好きなんだけど・・・」
しばらく2人の間に沈黙が続く。
「昨日、今日好きになったわけじゃないんだ・・・1年の時からずっと好きだった・・・」
『・・・』
「俺と付き合ってください・・・」
あたしは何も言えなかった。
あまりに急な告白で、
ただただ、舞飛の気持ちを聞く事しか出来なかった。
正直なところ、すごく驚いた。
まさか、こんなあたしの事好きだったなんて。
しかもお腹に元彼の赤ちゃんいるのに告白なんて普通しないでしょ。