*♥先生の彼女♥*【完】
「じゃー、体気をつけろよ?」
『・・・うん』
「んだよ?元気ねぇな!また明日な?」
『舞飛・・・嘘じゃないよね?』
「あ?」
『さっきの事全部・・・嘘じゃないよね?』
「俺がお前にずっと惚れてたのは本当だ。なんなら兄貴に聞い・・・あ、悪い。何でもない・・・」
今、兄貴に聞いてみろって言いたかったのかな?
「じゃーまた!」
そう言うと舞飛は家を出るなりすぐに走って帰っていった。
あたし・・・もしかしたら・・・
舞飛のお兄さんとどこかで会ったことあるのかな?
その前に、舞飛の名字って何だっけ・・・
あたしは、急いで自分の部屋に戻り、クローゼットの奥から1年の最後に制作したクラスの文集を引っ張り出す。
それをペラペラとめくっていくと舞飛のプロフィールのページで手を止めた。
【 澤本 舞飛 】