*♥先生の彼女♥*【完】
「澤本先生…」
神咲は部屋に入るなり、すぐ俺を呼ぶ。
『どーした?相談か?』
俺は神咲に聞いてみる。
「先生、菜々…先生の事…好きなんです」
は???
俺は今、神咲に何て言われたんだ?
一瞬、思考回路が停止したかのように訳わからなくなった。
ぼけーっとした顔で神咲を見ていたと思う。
「先生…やっぱりダメですか?」
『えっと…俺、今告白された?』
神咲は、うん、うんと強く頭を上下に振った。
神咲は、顔を真っ赤にして下をむく。
『悪いな…俺、好きな奴いる…だから…』
俺の声が静かな教室に悲しく響いた。
「やっぱり!!」
俺が最後まで言い切る前に神咲が口を開いた。
そう言って神咲の顔は満面の笑みに変わった。