*♥先生の彼女♥*【完】
「先生、優姫が何で学校を辞めたか解りますか?」
はっ??
『それはどーゆう意味だ?』
しばらくの間、俺と神咲の間に重い沈黙が流れた。
「優姫…先生と別れた後、生理来なくて病院行ったら妊娠してるって。優姫の初めては先生だったから間違えなく先生との子なんだって言ってた…だけど、先生には恋人が居るから迷惑かけてくない…。だから、もうこれでいいんだって。でも優姫の気持ちは、本当は先生が大好きなんだと思います。」
神咲が、長々と話す言葉に着いて行けてない俺がいた。
優姫が…妊娠??
何言っててんだ?
んな訳ねぇじゃん。
だって俺あの時、ちゃんと…
ちゃんと??
アレ、着けたよな???
俺の頭の中はパニックを起こすと同時に冷や汗をかいた。
「先生、行ってください」
神咲は真剣な眼差しで俺を見ている。
今、話された事は全部実話なんだと実感させられた。
もう、優姫を追わない。そう思っていたのに俺はどうしていいか分からず足が勝手に動き出していた。