*♥先生の彼女♥*【完】
「なぁ、優姫・・・」
あたしが目玉焼きに青じそドレッシングをかけた時お父さんが口を開いた。
これにはすごく驚いた。
妊娠した事を告げた日以来お父さんとは口を利いていなかった。
何ヶ月ぶりだろう?
『な・・・何?』
あたしがそう返すとお父さんはそれまで読んでいた新聞をガサッとたたんでお父さんとバチッと目が合う。
「元気な子を産めよ」
ただそれだけだったのにすごく嬉しくて、嬉しくて・・・
涙が流れた。
優しい涙だった。
「あーだけど、父さんは女の子は嫌だから男な?」
「もう、あなたったら何言ってんの」
そこにお母さんが割り込んできた。
「女の子だったら嫁に行くだろう?男なら一緒に釣りやゴルフ行けるもんな」