*♥先生の彼女♥*【完】
「優姫は嫁に行かないのよ?」
「あ、そうか・・・嫁に行かなきゃいいんだが・・・他の男に持っていかれた日にはもう!!!」
「あなたったら!!もう」
『お父さん・・・お母さ・・・ん・・・あ、あり・・・とう』
あたしは、もうぐちゃぐちゃに泣きじゃくって言葉になんかなってなかったけど、家族の愛がすごく嬉しかったんだよ。
「優姫泣きすぎ。ほらタオル」
お母さんにタオルを差し出されあたしはそれを受け取り涙を拭く。
「どんな奴だったんだ?」
すると、お父さんが中途半端な言葉で言う。
「彼は?」
後から付け足された言葉。
『うん・・・すごく、すごく優しい人で生徒の事の見方で・・・すごくいい人だったよ。あたしにはもったいない位だった・・・キラキラ輝く太陽みたいなそんな人だった』
「そうか・・・良かったな。優姫の恋した相手がそう言う奴で良かった・・・父さん、優姫が不良みたいな奴に騙されてその・・・捨てられたのかと思っていたんだ・・・いい先生だったんだな」