*♥先生の彼女♥*【完】
もしかして・・・
先生はもう・・・
そう嫌な予感が頭の中を過ぎった。
あたしは、先生の右腕を掴み脈を探す。
ない…
ない…
ない…
心はそんなはずないって焦り始める。
「優姫ちゃん、悠矢はね…もう…」
あたしはその先が怖くて聞けない。
先生と…お別れなの?
永遠のお別れなの?
そんなの嫌だよ。
例え今は元カノかもしれない…だけどあたしが精一杯愛を捧げた人がこの世にいないなんて…
嫌だよ…
「悠矢は、もう寝たきりなのかもしれないって…」
先生のお母さんは堪えていた涙を悲しみが詰まった声と一緒に流し始めた。