*♥先生の彼女♥*【完】

寝たきり?


まだ、生きてる…


先生はまだ生きてる


目を覚まさないだけで、まだ生きてるんだ…


心のどこかでは少し、ほんの少しだけ気持ちが舞い上がった。


でも、そう言われてみるとかすかに自発呼吸をしていた。



『目を覚ます事はあるのでしょうか?』


「…分からないわ」


『悠矢!!悠矢悠矢…』


あたしは、先生にの側で手を握り先生に話し掛けた。


付き合っていた時は名前で呼ぶのなんて恥ずかしすぎて出来なかったのに今なら何でもできる気がした。


あたしは、少しの希望も失いたくなかった。


もし1%でも可能性があるのならどんなに儚くともあたしは信じたい。


あたしは、先生にまだまだ伝えていない事が沢山あるんです。



先生を…


悠矢をもう一度生き返らせてください。


『悠矢・・・』



あたしは何度この愛しい人の名前を呼んだのだろう?



気付いたらそのまま病室で眠ってしまっていた。



病室には、先生のお母さんも舞飛ももう居なかった。



いつ出て行ったんだろう?


あれ・・・


さっきまでなかったのに誰か花瓶の花を替えたんだ・・・。



あたし、先生のお見舞いに来た人の前で寝てたんだ・・・


最悪・・・





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