*♥先生の彼女♥*【完】
あたしは午前中にお母さんと車で産婦人科に行き今月2回目の検診を受けた。


あたしのお腹の赤ちゃんは順調に育っているみたい…。


早く産まれて来ないかなー。


なんて思いつつも検診の後はお待ちかねの先生の病院へ向かった。



お母さんの車の中は静かで、あたしの焦る心とは裏腹にのんびりしているような空気が流れていた。



駐車場に車が止められるとあたしはすぐさま降りて昨日案内された先生の部屋に向かう。


先生、今日は起きてるかな?


起きてたら…何から話せばいいかな?


ガラガラガラ――


昨日と比べるとすんなりと部屋のドアを引けた。


『せーんせい?』


あたしは元気よくひょこんとドアから顔を覗かせる。


「あ、優姫ちゃん!こんにちは」


先生のお母さんがニッコリ迎えてくれた。


『こ、こんにちは~』

誰もいないと思っていた病室にお母さんが居て少し焦るあたし。


「悠矢ね…まだ起きないの…」


『そう…ですか』

あたしはガックリ肩を落とす。


悠矢のベッドまで行くと悠矢は昨日同様にぐっすり眠っている。




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