*♥先生の彼女♥*【完】
『んで…何で…?何で余計な事するの?』
「ごめん、優姫…」
菜々は深々と頭を下げてあたしに謝った。
あたしが知った事故の日の真実。
どうしょうもなくて、どうする事も出来ない思いを菜々のせいにして菜々にぶつけた。
でもきっと、菜々だって同じ思いだったと思う。
もしあの日先生が事故に遭うなんて知ってたら言わなかったはず。
だから、菜々は先生にあたしの気持ちを伝えてくれたんだと思う。
あたしの言えなかった思い伝えてくれたのに、なのに、何でかな…
なんで、あたしは菜々を傷つける事しか言えないんだろう…?
菜々は悪くないのに…。
菜々を責める事しか出来なかった。
この日、菜々との仲は最悪になった。
きっと、もう笑って仲良くなんて話せないと思った。