*♥先生の彼女♥*【完】

あたしは、急な事でまだ、心の準備が出来ていなかった。


えっと…最初は…好きって言うの!!


さ、早く!!


そう、自分に言い聞かせる。



『もしもし?先生、あのね…』


「…もしもし夜分遅くにすいません。優姫ちゃん?あのね…――」


えっ?



ガタンッ――




あたしが持っていたケータイがいつの間にか手からすり抜け、大きい音を立てて落ちた。


それはまるで、今のあたしの心みたいだった。






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