*♥先生の彼女♥*【完】
今もまだすごく、すごく…ヒクッ…好き…だ…ヒクッ…よ…』
あたしはまだ暖かい先生の唇にそっとキスを落とす。
最期の、キス…。
その時丁度、あたしが流した涙が先生の頬に落ちるその涙が今度は先生の頬から下に落ちる。
まるで、先生が泣いてるみたいだった。
ねぇ、ちゃんと聞こえてる?
この気持ち届いてる?
朝になれば先生の遺体は家に運ばれる。
その二日後、お通夜が行われる。
お通夜の次の日、先生は灰になってこの世で生きていたという姿を消す。
考えるだけでも嫌だった。
できる事ならずっとあたしの側に置いておきたい。