*♥先生の彼女♥*【完】

愛しさと優しさ


12月27日

今年ももう少しで終わるという時に先生は23歳という若さでこの世を去っていった。


家族、友達、そして現在受け持つ生徒達を残して…


先生、まだ逝くのは早いよ…


まだ、十分に人生を楽しんでいないでしょ?


まだあたしの気持ち伝わってないじゃん!!


あたしを置いて先に逝くなんてズルイよ…


残された人の気持ちも考えてよ!!!


あたしが今どんな思いで…居ると思うか分かってる?



まだ伝えてないことが沢山あるんだよ…


あたしは先生に出会って、人生最大の後悔をというのを味わった。



それはあまりにも残酷で儚かった。






その夜、お通夜が行われた。

もちろんあたしは泣きはらし、充血した目でそれに出席した。



先生が親しかった友人は意外にもかなり多かった。


でも、先生が友達多いのは分かる気がした。


高校3年の始業式の日から糸も簡単に生徒達と打ち解けていたから先生にとって人間関係の壁は誰に対してもなかった様に思えた。



お通夜に出席した人は先生との早すぎる別れに涙を隠せないでいた。


彼の早すぎる死にみんな目を疑っていた。




< 377 / 399 >

この作品をシェア

pagetop