*♥先生の彼女♥*【完】
「小田!今、数学の授業中だぞ?」


 『へ?』


あたしの机の上には国語の教科書がのっていた。


 「片付けろよ?あと赤ペン用意!持ってるか?」


 『はーい・・・赤ペン?』


 「この間返そうと思った小テスト、


今日はちゃんと返すからなー!!


1問5点で10問出来て満点だ」



 『あぁ・・・』


あたしは急いで国語の教科書をしまい、赤ペンを取り出した。


 「じゃー1番から番号順に取りに来ーい!!」 


 「1番~」


 「2番~」


 「3番、4番~」


 「5番~」


あたしの番号が呼ばれる。


あたしの心がトクンと1瞬はねる。


あたしはテスト用紙を配っている澤本先生の所へ行く。


先生は小声で「よく頑張ったな。今日放課後、先に行ってて」とそう言った。


あたしはテスト用紙を広げる。


そこには赤ペンで45点の文字と" 頑張ったな "の一言が書いてあった。






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