*♥先生の彼女♥*【完】
あたしは嬉しくて嬉しくて半分涙が出そうで必死にこらえた。


その日の放課後、あたしは周りに誰もいないのを確認して数学準備室の中に入って先生を待つ。



この前座った黒いソファーに腰かける。




そういえばこの前先生と、この部屋で・・・




なんて考えていると恥ずかしくなってこの部屋を飛び出したいくらいだった。





 ガラガラガラ・・・


そんな時ノックもせずにいきなりドアが開いた。


あたしはドアの方へ目を向ける。


 「わりぃわりぃ、テストの答え教えてくれって奴が多くてさ・・・」


先生の息がかすかに荒かった。


走って来てくれたんだよね?


 『大丈夫だよ。それよりその人達はどうしたの?』


 「あぁ、今日これから用あるからって言ってテスト用紙預かってきた」


 『そーなんだ・・・先生大変だね』


 「まぁな?つーかさ優姫?」


 『はっはい!!』


いきなり名前で呼ばれて焦るあたし。


 「数学でいい点取ったんだから俺からご褒美をやるよ!何がいい?」

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