だいせんそう
神頼み?違う。そんなものではない。
私たちが、がむしゃらに生きるこの世界に、神などいない。
もしいるとしたら、相当性悪なんじゃあないか。
もがき苦しむ私たちを、蹴落として、笑っているんだろう....
≪だいせんそう≫など、気怠い。
生唾をのむ要素もない。
みんな怯えて暮らしているが、私だけが違うのだ。
もちろん脅かしているわけでもない。
夢を与えることのできなくなった、ただの生き物、気怠く、そして哀愁感を漂わせ、ひたすらにもがく人生。
夢を与える。与えられる。
私はそのどちらでもない。