俺様ご主人様


--*---*--・・・


「…………………んッ」


目が開く


…あ…あたし…倒れたんだった…


…ここは…医務室…?


ズキッ…
頭痛い…


…でも…仕事に戻らないと…


「お目覚め?」


ビクッ!!


「ぇ…翔…?」


何で翔が…?


「…大丈夫か?」


久しぶりに聞いた
翔の声


ドキドキ…心臓がうるさい

って!!あたしは翔を避けてるんだよ!!


ベッドから出ようとする


ドカッとそれを阻止するかのようにベッドに座る翔


「…ぁ…ぁの…「何で急に避けんの?」


ビクッ…


あたしの目を寂しそうに見つめる


「何でだよ。俺、なんかした?」


「――ッ…」


言えない。


楓さんに脅されてるなんて…


「…り、理由なんかないよ」


「え?」


「あたしが…翔と居たくないからいないだけ」


涙が出そうだった


本当は嬉しくてしかたがなかった


久しぶりに翔とはなせて嬉しかった


…翔
気づいて…


あたしの
気持ちに気づいて…


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