俺様ご主人様
離れる唇・・・
翔に抱きつく
「翔ッ・・・」
「なんだよッ!?華南ってこんな積極的だっけ!?」
「ごめんなさい」
「・・・は?」
今考えたら、
あたしってすごいヤな女かもしれない
勝手に人の過去を探って
しかもその過去は決していい思い出ではない
あたし・・・最低だ・・・
「ごめんなさいッ・・・」
「華南?」
「あたし・・・翔のお母さんの事聞いちゃったの」
時が止まった
翔の顔はぴくっともしないであたしを見つめる
嫌われたかもしれない
涙が目に溜まる
「そんなの蓮に聞きに行かなくたって俺が言うけど?」
「えっ・・・・・・・・・翔・・・怒んないの?」
「は?別に?」
何で?
そう言おうとしても口が開かない