俺様ご主人様



翔があたしと目を合わせる


翔の手が優しくあたしの髪を撫でる


「翔…?」


「俺、明日親父んとこ行ってくる」


え…?


「お父さんの…とこ?」


「そ。楓の事もちゃんと説明したいし、伊織の事も紹介したいから」


「えっ…紹介って…まさか…」


「一緒に来いよ。華南」


翔があたしに頬ずりする


「で、でもッ……いいのかな?」


壊れそうなぐらいに激しく動いている心臓


「なに言ってんだよ。大丈夫。俺がついてる」


「………わかった」


よっしゃ!!と言ってあたしの頭をくしゃくしゃにした翔


翔のお父さんか…


怖そう…


『こんな一般人許さないぞ!!』


とか?


うわーん!…緊張するぅ


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