私とあなたの距離
「.......紗奈??」
「えっ?」
目の前には事務室と書かれた部屋があった
「あぁ、ごめんね。ありがとう」
「ん。じゃあ俺教室戻ってるから」
っと言って繋いでいた手を離した
「あっ」
「え?」
手が離れたのが残念で思わず声をあげてしまった
「あっ、いや、何でもない」
「.......?」
翔ちゃんは不思議そうな顔をして教室に帰って行った
コンコン
ガチャ
「失礼しまーす」
すると一番手前にいた先生が
「あぁ、辻本紗奈さんだね」と声をかけてくれた
「はい。そうです」
「数学担当の高原です。君には今からテストをしてもらうよ」
「わかりました」
入塾テストとゆうやつだろうか
「じゃあこっちへ」
「はい。」
テストは意外と簡単だった気がする
でも、数学のテスト中に翔ちゃんのことを考えてしまった
きっと数学は最悪だろうな